短期ヨット教室 (一人旅)
|
波が穏やかで、初心者の練習には絶好のコンディション。
ジュニアの先輩に教えてもらいながら、OPに乗る。
ティラー(舵のハンドル)の使い方が何となくわかってきたようである。
そのあたりで "一人で乗ってみたい子いる?" の声に
"はい!!" ←空手で鍛えた、遠慮のないでかい声。
で、ものの5~10分程の練習でいきなり...
一人で乗っている!!
(大丈夫か....?)
本人は、できると思って手を挙げたんだろうから、何とかなるやろう..と
思い直して見ていたら...
キャップを落としている!!
ブームパンチ(帆の横パイプが、頭に当たること)を避けようと
セール(帆)をくぐった瞬間に、キャップを落としたようだ。
↑ 一見 いい感じにバランスをとれているように見えるが、
実はキャップを落として 頭はプチパニックである。
何とか気を持ち直して、ブームパンチが来ないかびくびくしながらも
OPを走らせている。
と、急に風が吹き始め、OPのスピードがぐいぐい上がり、
上手く舵を切れず、一人で港の方へ 突っ込んでいく。
まずい!一人旅になっている(汗)!
"コウ! メインシート(帆をコントロールするロープ)!メインシートをひけ!!"
何人ものジュニアの先輩が口々に 声を上げてくれているが、
さっきティラーを教わったばかりのコウには、凄いハイレベルな要求である。
ティラーを必死に握りながら、なんとか方向転換を試みている。
下手に立ち上がってドタバタやると、バランス崩して転覆するぞ(汗)!
なんとか セールをひるがえすことができ、方向転換完了。
所詮 湾内の波の立たない ところなのだけれど、
それはそれは本日 一番の(私が)手に汗握るシーンであった。。
そして、彼が OPを面白いと感じるのに十分な経験だったようである。
思うに、このスポーツは、判断力などが主に必要とされるようである。
運動が あまり得意ではなく、機械いじりが好きな彼にとって、
これはもしかすると、向いているスポーツなのかもしれない。
いや、向いていないにしろ、他のスポーツよりは伸び幅がありそうだ。
何より、海風が心地よい。
学生時代、週末にせっせとダイビングに通った頃を少しだけ思い出した。
いつの間にか、私は 自分も参加しているような気分になっていたのだ。
新しい部活を始めたような、高揚感。
疲れ果てているのだけれど、楽しさがそれを上まわっている心地よさ。
真っ黒に日焼けしたジュニアの子供たちは、眩しく感じた。
"ヨット、もう少しやってみる?"
私の問いに、少し 間をおいて "どうしようかなぁ..." とコウ。
"....やりたい...。"
慎重な彼が、慎重に慎重に考えて出した返事のようであった。
と、いうことで、これから1か月のお試しコースへと移行決定!
(果たして、この暑さを乗り越えられるだろうか(私が)?)
追伸 : ヨット中のおトイレは、やはり洋上です(苦笑)。
コウ氏いわく "上手く風を読まないと、自分がくらうので注意が必要"
↑カッコいいのか カッコ悪いのか わからんわー(笑)。。
決して焦らず時間をかけて がんばれ! コウタロウー!
慣れることが大切だ!
じーじーも最初は船が港を出たとたん ムカムカ ゲロゲロで バタンキュ! だったぞう 船酔いしないのはブタ以下の動物だとも言われていたが・・・・・。
そうそう、人生初の船酔い。
はじめは、楽しいということを教えるために、無理はさせないように、短時間で切り上げるように、先生も気を遣ってくれているようです。
やっぱり、楽しいと思うことが大切ですなー。